WORKS

unbirthday

unbirthday

CATEGORY: SHOP

CONCEPT:
365日のうちの1日が誰かの誕生日。
その1日が一年の中で記念日として打つ楔(くさび)だとすると残りの364日はその間に人が成長していくひと時の素晴らしく普通の日常の期間。
その日々を人々は大切に生きていく。
広島市の中区にある子供服のセレクトショップunbirthdayの店名にはそんな意味が込められているのではないだろうか。

年輪のように自然とゆるやかに時を重ね、何にも縛られることなく自由に少年少女時代を過ごして欲しいと思い、空間は鉛直方向のいわゆる”支える”や”遮る”ものの存在を消去・隠蔽することで生まれる様々な美しい水平面の直線や曲線を強調させ空間を構成し、緩やかに繋げていく事で空間全体に記念日ではない穏やかな日常の日々が続いていく素晴らしさ表現し、この店でセレクトされた服と共に豊かに過ごしていって欲しいと考えた。

空間全体は鉛直方向の柱となるものの存在感をなるべく排除し、天板から生まれる水平な直線や重力から生まれる自然なたわみの曲線、子供達の自由な発想力をイメージして生まれた有機的な自由曲線の木パネルや銅板のハンドルなど自由にのびのびと育つことを願い空間に配置している。

また内部と外部を隔てている壁面も消失させることができないか考え、既存のファサードを柱と梁のみの躯体の状態まで削り取りそこに透明ガラスを嵌め込み、新たに左官材で仕上げ、透明度が高く存在感のないファサードに仕上げている。

子供と大人の違いというのは成長力ではないかと思う。
柱や壁など支える事や遮る事から脱却し水平的な直線や曲線で作られた自由で開放的な空間で、子供達の日々の成長に喜びを感じながら自由に気軽に服を選び、楽しみ、何でもないが素晴らしい日常の生活に変化と彩りを加えてもらえたらと思う。



LOGO:tsutsu graphics


GREEN:大塩健三郎(GREEN UNION)


特注金物:村田進(賀茂クラフト )



DETAIL:
立地の上では角地に位置する場所となっているので、各面にそれぞれ役割を与えている。メイン通りに直角する路地部分は増床したこともあり長手方向に一番距離を保つファサードとなった。この部分には型枠で窓台を作り、その上に簡易的なベンチや新たなモチーフとなった一角兎のモチーフを設置している。窓台は型枠内のコンクリートの配合をその都度変化させ、ミルフィーユのように時間を置いて重ねて仕上げていくことで地層のような水平線を意識させる風合いとなった。親子で自由に座ったり休む事ができるベンチのような機能となり躯体に直接”座る”という機能を持たせてファサードの存在感をよりなくしパブリックな公園になるように考えた。窓台の一番端部分にはロゴが彫り込まれている。

隅切り部分はメインエントランスとして扉の塊が空間内に浮き上がってきたように考え、ハンドルは子供の自由な発想をイメージしながら子供と大人の両方が扉に触れることを意識し縦に有機的な広がりを持たせた形状に、触れるたびに風合いが変化していくように銅を厚づけメッキしたオリジナルのドアハンドルを作り上げた。

子供服はいわゆるS,M,Lではなく成長が早いこともあり80,90,100,110と一つの商品でもサイズ展開は10センチ刻みとなり商品量もとてつもなく多くなる、オーナーの目利きによって海外からセレクトされた商品は国内品と比べると検品や糸くずとり、札やプライスカードの取付など商品として店頭やウェブショップに並ぶまでにはかなりの時間を用する。それらを行うバックヤードをオープンキッチンのようにお客様に見せることで商品に対するこだわりは自然と視界に入り込み安心感やシズル感を与えることとなる。またバックヤードの窓際部分には商品や子供達を撮影するフォトスペースを設けている。撮影風景は窓ガラス越しに覗けることで動く立体広告のようにショーウィンドウ的な役割となるように考えた。バックヤードと売り場の開口部越しには作業しながら商品を受け渡したり話せるように面会所のパーティションのデザインを転用している。

ショップ内のマテリアルは子供達のことを考えて家具の塗料はソープフィニッシュ仕上げとした。今回什器に用いているシナベニヤは緩やかで優しい柾目の木目を横に使うことで横方向をより意識させた空間コンセプトにも繋がるように考えた。

窓際のハンガーラックはさまざまな形状の有機的な木のパネルと木の丸棒を組み合わせ躯体間の開口で繋いでいる。ここでも垂直の支える力を意識させないために10ミリの透明アクリルを木パネルでサンドして支えることで水平方向の広がりと有機的で自由な曲線をより強調させている。

島什器に関しては天板や棚板とそれを支える丸棒のスケール感に差異をつけることで水平方向の力をより意識させている。また仕切りを板ではなく丸棒で支えることで有効的に商品を置くスペースを取ることが可能となった。天板についてはシナベニヤや透明アクリルなど繊細な素材との組み合わせを考慮した上で、これまでよく使われているモルタルではなくカラーMDFを用いている。木を染色して固める事で生まれるグレーの固まりはモルタルの重みから解放され軽やかで優しいグレー色となる。
また什器の端部には訪れた子供達が自由に遊べるテーブルとスツールを設けた。市販の植木鉢に天板をはめる事でスツールに生まれ変わらせ、エントラスの扉を開けて一番に子供達の目に入る位置に設置している。

PS(パイプスペース)と躯体柱が繋がり大きく飛び出た壁面躯体部分には鉄板を貼りマグネットをつけたオリジナルのブラケットと棚板を自由に設置することで、服や小物、靴をトルソーのようにスタイリング別にディスプレイしたり、ヘアアクセサリーやソックスなど小さいピースながら物量も多くかさばる小物の販売スペースとして使用したりなど、フレキシブルなマグネットウォールとなるように考えた。

店内レセプションカウンター上部には銅のフラットバーを天井から繋げて降ろし、撓ませる事で、支えるのではなく重力から生まれた曲線でできたハンガーラックを取り付けた。

PHOTO:
足袋井竜也

完成日:
2022.FEB

unbirthday
〒730-0043
広島県広島市中区富士見町7-13
OPEN
11:00~19:00 
CLOSE
Thursday
TEL 082-545-4344

@unbirthday_kids.selectshop

URL:
https://www.unbirthday-kids.com/

MEDIA:
archdaily
YINJISPACE

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365日のうちの1日が誰かの誕生日。
その1日が一年の中で記念日として打つ楔(くさび)だとすると残りの364日はその間に人が成長していくひと時の素晴らしく普通の日常の期間。
その日々を人々は大切に生きていく。
広島市の中区にある子供服のセレクトショップunbirthdayの店名にはそんな意味が込められているのではないだろうか。

年輪のように自然とゆるやかに時を重ね、何にも縛られることなく自由に少年少女時代を過ごして欲しいと思い、空間は鉛直方向のいわゆる”支える”や”遮る”ものの存在を消去・隠蔽することで生まれる様々な美しい水平面の直線や曲線を強調させ空間を構成し、緩やかに繋げていく事で空間全体に記念日ではない穏やかな日常の日々が続いていく素晴らしさ表現し、この店でセレクトされた服と共に豊かに過ごしていって欲しいと考えた。

空間全体は鉛直方向の柱となるものの存在感をなるべく排除し、天板から生まれる水平な直線や重力から生まれる自然なたわみの曲線、子供達の自由な発想力をイメージして生まれた有機的な自由曲線の木パネルや銅板のハンドルなど自由にのびのびと育つことを願い空間に配置している。

また内部と外部を隔てている壁面も消失させることができないか考え、既存のファサードを柱と梁のみの躯体の状態まで削り取りそこに透明ガラスを嵌め込み、新たに左官材で仕上げ、透明度が高く存在感のないファサードに仕上げている。

子供と大人の違いというのは成長力ではないかと思う。
柱や壁など支える事や遮る事から脱却し水平的な直線や曲線で作られた自由で開放的な空間で、子供達の日々の成長に喜びを感じながら自由に気軽に服を選び、楽しみ、何でもないが素晴らしい日常の生活に変化と彩りを加えてもらえたらと思う。



LOGO:tsutsu graphics


GREEN:大塩健三郎(GREEN UNION)


特注金物:村田進(賀茂クラフト )



DETAIL:
立地の上では角地に位置する場所となっているので、各面にそれぞれ役割を与えている。メイン通りに直角する路地部分は増床したこともあり長手方向に一番距離を保つファサードとなった。この部分には型枠で窓台を作り、その上に簡易的なベンチや新たなモチーフとなった一角兎のモチーフを設置している。窓台は型枠内のコンクリートの配合をその都度変化させ、ミルフィーユのように時間を置いて重ねて仕上げていくことで地層のような水平線を意識させる風合いとなった。親子で自由に座ったり休む事ができるベンチのような機能となり躯体に直接”座る”という機能を持たせてファサードの存在感をよりなくしパブリックな公園になるように考えた。窓台の一番端部分にはロゴが彫り込まれている。

隅切り部分はメインエントランスとして扉の塊が空間内に浮き上がってきたように考え、ハンドルは子供の自由な発想をイメージしながら子供と大人の両方が扉に触れることを意識し縦に有機的な広がりを持たせた形状に、触れるたびに風合いが変化していくように銅を厚づけメッキしたオリジナルのドアハンドルを作り上げた。

子供服はいわゆるS,M,Lではなく成長が早いこともあり80,90,100,110と一つの商品でもサイズ展開は10センチ刻みとなり商品量もとてつもなく多くなる、オーナーの目利きによって海外からセレクトされた商品は国内品と比べると検品や糸くずとり、札やプライスカードの取付など商品として店頭やウェブショップに並ぶまでにはかなりの時間を用する。それらを行うバックヤードをオープンキッチンのようにお客様に見せることで商品に対するこだわりは自然と視界に入り込み安心感やシズル感を与えることとなる。またバックヤードの窓際部分には商品や子供達を撮影するフォトスペースを設けている。撮影風景は窓ガラス越しに覗けることで動く立体広告のようにショーウィンドウ的な役割となるように考えた。バックヤードと売り場の開口部越しには作業しながら商品を受け渡したり話せるように面会所のパーティションのデザインを転用している。

ショップ内のマテリアルは子供達のことを考えて家具の塗料はソープフィニッシュ仕上げとした。今回什器に用いているシナベニヤは緩やかで優しい柾目の木目を横に使うことで横方向をより意識させた空間コンセプトにも繋がるように考えた。

窓際のハンガーラックはさまざまな形状の有機的な木のパネルと木の丸棒を組み合わせ躯体間の開口で繋いでいる。ここでも垂直の支える力を意識させないために10ミリの透明アクリルを木パネルでサンドして支えることで水平方向の広がりと有機的で自由な曲線をより強調させている。

島什器に関しては天板や棚板とそれを支える丸棒のスケール感に差異をつけることで水平方向の力をより意識させている。また仕切りを板ではなく丸棒で支えることで有効的に商品を置くスペースを取ることが可能となった。天板についてはシナベニヤや透明アクリルなど繊細な素材との組み合わせを考慮した上で、これまでよく使われているモルタルではなくカラーMDFを用いている。木を染色して固める事で生まれるグレーの固まりはモルタルの重みから解放され軽やかで優しいグレー色となる。
また什器の端部には訪れた子供達が自由に遊べるテーブルとスツールを設けた。市販の植木鉢に天板をはめる事でスツールに生まれ変わらせ、エントラスの扉を開けて一番に子供達の目に入る位置に設置している。

PS(パイプスペース)と躯体柱が繋がり大きく飛び出た壁面躯体部分には鉄板を貼りマグネットをつけたオリジナルのブラケットと棚板を自由に設置することで、服や小物、靴をトルソーのようにスタイリング別にディスプレイしたり、ヘアアクセサリーやソックスなど小さいピースながら物量も多くかさばる小物の販売スペースとして使用したりなど、フレキシブルなマグネットウォールとなるように考えた。

店内レセプションカウンター上部には銅のフラットバーを天井から繋げて降ろし、撓ませる事で、支えるのではなく重力から生まれた曲線でできたハンガーラックを取り付けた。

PHOTO:
足袋井竜也

完成日:
2022.FEB

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〒730-0043
広島県広島市中区富士見町7-13
OPEN
11:00~19:00 
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