WORKS

MIYANISHI yakeyama

MIYANISHI YAKEYAMA

CATEGORY: SHOP

CONCEPT:
天空の城 ラピュタをテーマに空間づくりをしたいと店長に言われた時、少し戸惑った。
アニメという二次元で表現されるものを三次元として空間に表現しなくてはならない。
ヘアサロンにこの雰囲気を実現するにはかなりのコストと時間を要し、その二つをクリアしなければハリボテ感が出てチープになってしまう。
それはこれまでミヤニシが創り続けてきたサロンづくりとは相反すると考えた。

そこで二次元のラピュタをそのままサロンに三次元として反映するのではなく、現実的な何か媒介を噛ませることで表現出来ないか考えた。
つまり天空の城をサロン空間に表現するのではなく、何か人工物を介してラピュタを表現する。その何か・・・・・・・・・・・・・
そこで物語に出てくるゴリアテという飛行船に注目した。ゴリアテと天空の城が近づく瞬間、その時ゴリアテの窓からは天空の城の退廃した緑が見え、その風景
で天空の城ラピュタを表現することでより物語の世界観に近づく事ができるのではないだろうか。

今から天空の城ラピュタに降り立つそのワクワクする瞬間を、ヘアースタイルが新たに生まれ変わりサロンから一歩新しい世界に踏み出すワクワク感に重ね空間を楽しんでもらえたらと思う。


DETAILS :

店舗全体は古い飛行船をモチーフに捉え、ゴリアテの外装部分の迷彩柄模様のフォルムをベースにした新たな柄を考案し、内装に取り込んでいる。
この模様は主にカットやユーティリティを仕切るパーティションの視線をさえぎる部分に用いられ、カタチを白やミラーで表現することで、鏡面部分には店内のグリーンが雲型に映りこみ、パーティション越しに見える風景は雲の合間から覗くような浮遊感を与えている。

エントランス部分や奥のガーデンは銅の配管で埋め尽くし、一部緑を侵食させることで、天空の城ラピュタを再現した。

ウェイティングスペースの天井部分にも銅は使われ、天井には地上の風景が銅色のフィルターを介し投影されることでノスタルジーと浮遊感を同時に演出し、そのすぐ奥には浮遊感の原動力として2連プロペラを3つ吊り下げることで飛行船の稼動感を表現した。

エントランス扉はポリカに貼られていた青い養生をあえて残し、作中の飛行石を表現し空間にアクセントとして加えている。

PHOTO:
足袋井竜也

完成日:
2019.NOV

〒737-0902
広島県呉市焼山此原町21-25-102
OPEN
9:00 〜 19:00(Tue - Sat)
9:00 〜 18:00(Sun)
CLOSE
Monday Tuesday(1st) Sunday(3rd)
TEL
0823-33-3201

URL:
https://www.miyanishi.me/

MEDIA:
商店建築2020年11月号
designboom
AD Russia
ESTETICA
architektur

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CONCEPT:
天空の城 ラピュタをテーマに空間づくりをしたいと店長に言われた時、少し戸惑った。
アニメという二次元で表現されるものを三次元として空間に表現しなくてはならない。
ヘアサロンにこの雰囲気を実現するにはかなりのコストと時間を要し、その二つをクリアしなければハリボテ感が出てチープになってしまう。
それはこれまでミヤニシが創り続けてきたサロンづくりとは相反すると考えた。

そこで二次元のラピュタをそのままサロンに三次元として反映するのではなく、現実的な何か媒介を噛ませることで表現出来ないか考えた。
つまり天空の城をサロン空間に表現するのではなく、何か人工物を介してラピュタを表現する。その何か・・・・・・・・・・・・・
そこで物語に出てくるゴリアテという飛行船に注目した。ゴリアテと天空の城が近づく瞬間、その時ゴリアテの窓からは天空の城の退廃した緑が見え、その風景
で天空の城ラピュタを表現することでより物語の世界観に近づく事ができるのではないだろうか。

今から天空の城ラピュタに降り立つそのワクワクする瞬間を、ヘアースタイルが新たに生まれ変わりサロンから一歩新しい世界に踏み出すワクワク感に重ね空間を楽しんでもらえたらと思う。


DETAILS :

店舗全体は古い飛行船をモチーフに捉え、ゴリアテの外装部分の迷彩柄模様のフォルムをベースにした新たな柄を考案し、内装に取り込んでいる。
この模様は主にカットやユーティリティを仕切るパーティションの視線をさえぎる部分に用いられ、カタチを白やミラーで表現することで、鏡面部分には店内のグリーンが雲型に映りこみ、パーティション越しに見える風景は雲の合間から覗くような浮遊感を与えている。

エントランス部分や奥のガーデンは銅の配管で埋め尽くし、一部緑を侵食させることで、天空の城ラピュタを再現した。

ウェイティングスペースの天井部分にも銅は使われ、天井には地上の風景が銅色のフィルターを介し投影されることでノスタルジーと浮遊感を同時に演出し、そのすぐ奥には浮遊感の原動力として2連プロペラを3つ吊り下げることで飛行船の稼動感を表現した。

エントランス扉はポリカに貼られていた青い養生をあえて残し、作中の飛行石を表現し空間にアクセントとして加えている。

PHOTO:
足袋井竜也

完成日:
2019.NOV

〒737-0902
広島県呉市焼山此原町21-25-102
OPEN
9:00 〜 19:00(Tue - Sat)
9:00 〜 18:00(Sun)
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TEL
0823-33-3201

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