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2021.09.17

FUYU

今年の3月にリニューアルオープンした広島市中区八丁堀のヘアサロン FUYUworksにアップしました。

 

 

 

広島市中区本通りの電車通りを渡り少し歩くと都市開発から置き去りにされたような細い路地、通りにある建物の二階にあるレトロな美容室だったところを新しく改修するプロジェクト。店名はFUYU 季節の冬ではなくオーナーの姓と名から一文字ずつとった造語。場所も広島市の中心街とは思えない古く歴史を感じる場所となり、初めて現場に足を運びオーナーから店名と意味を聞いた時にオーナーの世界観に斬新な驚きを受け、FUYUは俗世や決まり切ったものからの脱却=浮遊ではないかと思い、これまでとは異なるアプローチでの空間づくりができそうな可能性を感じた。

10坪弱の狭い空間を訪れた方が最大限に広く感じさせることはできないか考え、

 

ヘアサロンに必要な機能を躯体壁面から少しずつ浮かせる事で、空間に付随された機能としての建築要素ではなく、

 

アートピースの概念としての機能を持った家具として捉えさせた。また空間の中心には名和晃平の髪の毛を題材にしたシルクスクリーンのアート Hair が飾られた。

 

アートから什器までを並列に捉え空間内に配置する事によって

 

 

躯体から離れる事で機能から少し脱却したアートピースのような什器と

 

 

髪の毛を直接まく事で産まれた、まるでヘアサロンという空間の機能に寄り添っているかのようなアート。

 

 

お互いの持つ固定概念から相反するベクトルで脱却した二つの要素を空間内に配する事で、ギャラリーのようなヘアサロンへと空間を昇華させ、

 

禅の世界のような研ぎ澄まされた極小空間が放つ感覚的な広がりを無限に感じてもらえたらと願う。

 

FUYU
〒730-0013
広島県広島市中区八丁堀8-6名木ビル2F
OPEN
Tue~Sat 10:00~20:00
Sun・Holiday 10:00~19:00
CLOSE
Monday
TEL 082-228-7107

 

@fuyuhair

2021.09.07

[メディア掲載] 建築情報サイト「architecturephoto.net」に掲載されました。(金光酒造 蔵元直売所)

2021.08.24

[メディア掲載] デザインウェブマガジン「designverse」に掲載されました。(color stand)

2021.08.20

[メディア掲載] デザインウェブマガジン「gooood」に掲載されました。(金光酒造 蔵元直売所)

2021.08.11

[メディア掲載] デザインウェブマガジン「archdaily china」に掲載されました。(金光酒造 蔵元直売所)

2021.08.09

[メディア掲載] デザインウェブマガジン「archdaily」に掲載されました。(金光酒造 蔵元直売所)

2021.08.05

[メディア掲載] デザインウェブマガジン「gooood」に掲載されました。(color stand)

2021.08.04

金光酒蔵 蔵元直売所 new open

 

広島県東広島市黒瀬町にある
創業明治13年のから続く酒蔵 金光酒蔵の直売所の改修工事。

国道沿いから見える登録有形文化財である酒蔵の大きな壁面は酒造りの歴史が積み重なった地層を見ているように感じた。

焼杉の羽目板貼りと漆喰とこの街の特徴の一つである赤煉瓦の屋根。三つの素材が水平に重なっていくことで境界に現れる二本の線。伝統を長い間守り積み重ねることで生まれた美しい水平ライン

隣接する直売所は酒蔵から続く水平ラインを意識しつつ、一部分が有機的に隆起するような新しいラインを作り上げた。

上部のラインは既存建物の少し飛び出ていた庇部分によりボリュームを持たせ、漆喰で仕上げている。人がこの空間に接する点であるエントランスの部分を隆起させる事で、直売所に訪れるすべての人々が蔵の伝統や歴史を新たな形に変える起点になるように、その変化を恐れない酒蔵であって欲しいと思いを込めた。

もう一つのラインはエントランスを中心に左右で機能を分けている。向かって右側は昔の酒屋が道に隣接して縁側から直接上がれるような造だった文献を目にして同じように縁側の機能を持たせたベンチを作っている。

入り口左側は窓台を人研ぎで仕上げた。廃棄予定の日本酒のガラス瓶を砕いて混ぜて研ぐことによって近代の技術であるガラスを化石のように歴史の地層に封じ込めた。

内部空間は異なる素材を有機的なRラインで形成することで、発酵タンク内において泡が重なり合い増殖していく姿を目にした時に感じた透明な液体の持つ生の躍動感を空間に表現している。素材は煙突の煉瓦や藍色の前掛け、銅板や亀甲金網など酒蔵において自然と取り入れられているマテリアルをそれとは異なるの使用用途として転換させている。

畑に囲まれた穏やかな水平ラインに生まれた小さな隆起点。これは受け継がれてきた長い歴史を守りながらまだ見ぬ新しい景色に挑戦し続けているクライアントの思いの現れだと思う。

この想いが新しくできた隆起を起点にアンテナのように波紋状に広がってくれればと願っている。

 

金光酒蔵 蔵元直売所
〒739-2622
広島県東広島市黒瀬町乃美尾1364-2
TEL 0823-82-2006
OPEN
10:00~17:15
CLOSE
Sunday Holiday

URL

http://www.kamokin.com/

2021.07.27

[メディア掲載] デザインウェブマガジン「archdaily」に掲載されました。(color stand)

2021.07.15

[メディア掲載] 建築情報サイト「architecturephoto.net」に掲載されました。(neute by maitre)

2021.07.06

[メディア掲載] デザインウェブマガジン「archdaily」に掲載されました。(neute by maitre)

2021.06.14

neute by maitre new open

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neute by maitre

 

広島市の本通のアーケードに面したテナントビルの裏通りからエレベーターで5階に上がる。

既存店舗の解体後スケルトンの状態を初めて見た時に感じたのは地上とは全く異る景色だった。
細長い空間には長手方向に窓が両面に設けられていて、そこには他のビルの屋上部分の室外機やダクトなどのインフラ設備が一面に広がり、工場建築のような美しさが垣間見えた。地上の賑わいや華やかさと対比されて私にはこの風景がとても魅力的に感じた。一様にベージュで塗られたインフラの集合体から生まれる景色を現代都市の砂漠として捉えて、そこに生まれたオアシスのような透き通ったリキッドな空間が作れないか考えた。

長細い空間の中心のコア部分にサロンのメイン機能であるカットブースを設けてそれらの仕切りをブルーの透明アクリルで作ることで空間にリキッドな潤いをもたらせた。
ミラーは窓から入り込む陽の光の形が平行四辺形になっていることに着目し、大きく斜めの形にトリミングしたものを取り付けた。ブルーアクリルの水面が幾重にも重なりそこに光が差し込むように日々のサロンワークの景色がカットインされる。

コロナ禍の中で改装計画が進んでいったプロジェクト。サロン空間においても人と人の間には透明ビニールシートやアクリルで仕切りができ、コミュニケーションの距離がどんどん遠くなっているように感じた。設計を進める中で離れていても仕切りがあっても人と人が豊かに繋がる空間はできないだろうか考えた。そこである映画のことを思い出した。スタジオジブリの手がけた”耳をすませば”の冒頭の図書館での貸し出しカードのくだり、離れていても話さなくても同じ本を読むことによって人は知を共有することで繋がれる。本を媒介にコミュニケーションが生まれるようにサロン空間のエントランス待合部分に小さな図書館を併設するように考えた。周辺に高い建物もなく陽が入り込むベランダ部分は緑が生い茂るガーデンを造り、まるで5階にいながら地面に立っているような倒錯感を演出している。その掃き出し窓部分に沿わせて広い待合ベンチを作ることで木漏れ日が溢れる開放的に読書できる心地の良いライブラリースペースを作り上げた。

コロナによる自粛生活の日々。ネットの発展により離れた場所同士での会議も可能となり在宅勤務の方も増え、自宅で全ての事が行われることにも疑問を抱かなくなった今、商業空間は役割も変わっていかなければならないと思う。クライアントの欲求に対するサービスがいわゆる単純に一次元的なものであれば自宅空間で体験できることが明確となった。では商業空間の役割は何なのかと考えると”豊かさ”ではないだろうか?普段感じれない非日常感をそのひと時だけは味わえたり一つのサービスに対して深く複層的にレイヤで様々なサービスを織り込ませる事で豊かさや非日常感が得られなければ足を運んでもらえないのではと肌で感じている。
今回のサロン空間に置いては、髪が切れるだけではなく木漏れ日彩るリキッドな非日常空間で日々の喧騒からもリセットしてもらい新しい知識やカルチャーを取り入れ、凛とした気持ちで心も正し新しい自分のヘアースタイルを迎えてもらえたらと思う。

都市空間の中に浮遊してできた緑あふれるオアシスのような空中庭園
ネットや家では決して味わえないここでしか体験できない物語が今日も5階のエレベーターの扉が開いた瞬間に始まっている。

DIRECTION:
榎本太一(E.)

GREEN:
長尾浩(長尾作庭研究所)

LIBRARY BOOK SELECT:
清政光博(READAN DEAT)

GRAPHIC:
大井健太郎 (LISTEN)

設計協力・施工:
宇坪伸二(MID DESIGN)

 

PHOTO:
足袋井竜也

 

完成日:
2020.OCT

 

neute by maitre
〒730-0035
広島県広島市中区本通1-6-5F
OPEN
10:00ー20:00
CLOSE
Monday Tuesday(1st,3rd)
TEL
082-246-9660

URL:
https://www.instagram.com/neute__maitre__hair/

2021.05.05

プロットヘアー / waremokou new open

プロットヘアー/waremokou

呉市で行われたリノベーションスクール第一回の候補地。市役所から繋がる通称市役所通りにある5階建ての鉄骨造のビルの一階で元々は呉服屋が入っていてRガラスのファサードが印象的な建物だった。

細長い40坪の建物の奥にはサンルームのような木造の空間ができていて、表からの風がこの部屋まで通り、波板の屋根からはかすかに陽が入るとても魅力的な空間と感じた。

リノベーションスクールを通して呉市役所の職員の方や講師の方々、ビルオーナーの畝さんの協力を得てヘアーサロンと物販店の二つが共存する空間作りをすることになった。

シャンプーをしてるお客様の横で本を選んでる人がいたり。サンルームにできた観葉植物コーナーで髪を切ったり。髪を切った後、花やファブリックを選んで帰ったり。二つの空間が共存することで一つの行為にたくさんの物語が付属し、ここでしか体験できない空間ができそうだと感じた。

そのためにはよりカットやシャンプーの機能を細分化し、物販の商品と同等に空間に散りばめることで個々の要素が偶発的に出会いさまざまなアクションが生まれるように考えた。

この命題はヘアサロンに必要なミラーとシャンプー台、カットチェアの3つの大きなボリュームをどう細分化し細長い空間に配するかで答えは決まる。

並列に並べることが多いシャンプーブースは個別にしきり直列に、カットブースはキャスターをつけて可動式でどこでも動けるように、不動なものを可動にすることで、より偶発的なアクションのが発生率の上昇を試みた。

シャンプーやトイレ各店舗のスタッフルームなど設備的に動かせないものは縦長方向に直列に配置して空間内にもう一つ空間を作り込み、より直線的な空間づくりを演出した。空間の壁面や天井の所々に有孔ボードを組み込むとことで空間全体を仕切る壁が商品ディスプレイへと変貌し空間全体に商品を陳列できるように考えている。また壁面に穴が開くことで空間を遮る壁でさえ風の通り道になるように考えた。

2020年8月に第一期工事が竣工。プロットヘアーがオープンした。

コロナ禍の始まりということもあり、機能を細分化して配置する事は人と人とのプライベートエリアの確保に繋がり、空間全体のコンセプトである風通しの良さは空間内の換気へと繋がり、結果アフターコロナの空間づくりに自然とベクトルが向かっていったように思う。

そこから半年後2021年2月に物販店waremokouがオープンする事となる。

ワレモコウはリノベーションスクールに参加したそれぞれお店を構える三人の経営者が各々の新規事業を展開する店舗である。取扱商品はドライフラワー店が営む生花、造園屋が営む観葉植物ら古本、レコード、そして子供服のお店が自社でプリントされたファブリックを施したグッズ販売と、それぞれがサスティナブルをテーマに新規事業にチャレンジする空間となった。

主な売場は空間の前側に配されるが、空間の右側の長細いコア部分の壁面や天井に配された有孔ボードによる商品ディスプレイ棚や、奥のサンルームの観葉植物コーナーなど商品はプロットヘアーの内部まで浸食し、細長い空間全体を回遊できるように考えている。表から奥まで通り抜ける風をより細分化していくイメージで、前面空間に白い杭のようなものを9つ建ててそれをそれぞれ上下でつなぐことで2本の線を平面的に表現した。

白い杭はレコードプレーヤーとミキサーを埋め込み視聴機になったり、レジ台になったりベンチになったりさまざまな機能が付随された。それらが水平方向のアクリルプレートやアクリルボックスを媒介に立体的に繋がることでバラバラな商品が個を保ちつつも”サスティナブル”という一つのテーマで繋がれるように考えている。

ファサードは道路面からセットバックさせ街に開放している。この場所では新たな通りの担い手が商品を展開できたりチャレンジもできるポップアップ屋台を作る事で通りの未来も見据えた空間づくりとなった。

市役所通りはかつては銀座デパートという百貨店がありこの街の中心地だった。跡地は現在駐車場になってしまったが道路挟んで向かいに位置するプロットヘアー/waremokouを中心にこの通りに新しい風が吹いてくれることを願っている。

 

プロット/waremokou

〒737-0046

広島県呉市中通4丁目9-8 畝ビル1F

 

プロットヘアー

OPEN

Tue~Sat9:30~20:00、Sun.Holiday9:30~19:30

CLOSE

月曜日・第3日曜日

TEL

0823-27-7649

 

waremokou

OPEN

10:00~18:00

CLOSE

Mon.Sun(3rd)

TEL

0823-27-8527

2021.05.03

[書籍掲載] 商店建築 2021年5月号 特集/ヘアサロンに掲載されました。(crede hairs inokuchi) (color stand)

2021.02.10

[メディア掲載] デザインウェブマガジン「FRAME」に掲載されました。(créde hair’s inokuchi)