INFORMATION

2025.05.06

[publication] 韓国のインテリア誌 INTERNI & decor に掲載されました。(1975)

2025.05.05

new works nuru

 

広島市の東区の高速道路インターや電車の駅などが集中し利便性の高い地域、インフラとなる高架下近辺は工場や倉庫が多く街の発展から置いて行かれた裏面のようで少し寂しく感じた。

 

そんな地域に建つビルの一階、元々テナントが入っていたが今は半屋外空間として駐車場などで使われてる好立地ながら低家賃の物件をヘアサロンに改修するプロジェクト。

 

ビルの一階に位置しながら隣接した二つの貸しテナントのインフラの裏側部分となり、さまざまな要素によって侵食され追いやられた”あまり”のような空間はどことなくこの街全体の空気感にも似た感じがした。ヘアサロンを作る上で新と旧を隣接させてしまうと新たな表裏がまた生まれてしまうと考え、新しい空間はこの場にそぐわないような洗練された場を作りながら二つが交わることがないよう境界には緩衝材のようなものを挿入することでこの街全体のバランスを保ちながら底上げすることができないかと考えた。

 

それは自然とこの空間の問題点でもある一点に注目することとなる。

ファサードの左側のコンクリートブロックの外壁と透明な波板の屋根で囲われた箇所はビルの給湯器が奥に設置され点検する際の動線を確保してほしいとの家主からの要望があった。この共用部分を新旧の建物の境界の抜けとして植栽を置くことで緑溢れるサンルームと定め、この場を荒廃した周辺環境に対して内外の借景としながらヘアサロンの機能を組み込んでいった。

 

新旧を隔てる外壁は前述した共用部分の隙間を取りながら角を作らずに柔らかなラインを定め、外壁や躯体のマテリアルにはグレーやベージュ色の階調で凹凸がある素材感があるものや工業用の建材を用い、荒廃した色のない周辺環境に倣いながら、近未来的なフォルムが悪目立ちすることなく周辺環境と自然に溶け込むように考えた。
天井や壁のマテリアルに相対するよう面台やミラーなどヘアサロンとしての機能はスチールで繊細に作り素材感はフラットにサンルームの植栽から連動するようにグリーン一色で焼き付けたものとしてよりサロンとしての機能のみがこの街から浮き上がって見える。

店名のnuruは新しく塗り替えていくという意味でつけたとのこと、錆びれた高架下の周辺に加えビル1Fのテナント部自体にも新旧のインフラが入り混じる場所、それを逆手に取り周辺環境に対比するように洗練された空間を緩衝材となりうるスキマを挿入して作ることで、発展の犠牲となった街が少しずつ豊かな色を持ちだし塗り変わっていってくれたらと願う。

LOGO & :
久保章(guide)

GREEN:
中村圭志(フローリストナカムラ)

STEEL:
村田進(KAMO CRAFT)

 

 

PHOTO

足袋井竜也

 

〒732-0044
広島県広島市東区矢賀新町
5-5-1日浦ビル
OPEN
9:00 〜 22:00
CLOSE
Monday Sunday(3rd)
TEL
08065432413

 

URL

@nuru_hirosima

 

 

2025.04.29

[publication] good design cafe vol.5 に掲載されました。(tutiru)

2025.03.14

[publication] ELLE DECOR JAPAN no.189 『心地よい住宅をつくる建築家リスト』にFATHOMが紹介されました。

ELLE DECOR JAPAN no.189 の「心地よい家づくり」特集にて
『心地よい住宅をつくる建築家リスト』にFATHOMが紹介されました。
プロジェクトとしては新築の分譲マンションがもつ機能や安全・利便性を活かしながらリノベーション したT Houseを取り上げていただいています。
ぜひ書店にてご覧下さい。

2025.03.13

[media] デザインウェブマガジン「World Architecture Community」に掲載されました。(qiyu)

2025.03.11

[media] デザインウェブマガジン「archdaily」に掲載されました。(1975)

2025.03.06

[media] デザインウェブマガジン「archdaily」に掲載されました。(qiyu)

2025.02.27

[media] デザインウェブマガジン「designboom」に掲載されました。(1975)

2025.02.23

new works qiyu

東京と広島の二拠点でモデル業とヘアスタイリストを営む夫婦が広島にヘアサロンを開業するプロジェクト

お互いが離れて暮らす中、一緒に過ごせるのはわずかな時間、家ではない店舗にも東京と広島を繋ぐ生活が空間に投影させることができないか考えた。

物件は広島市内の並木通りに面した小さな雑居ビルの5F。通りからも目立たない上にエレベーターを降りた共用空間も狭くなっている。当初は二人が持つポテンシャルから考えると少し物足りなくも感じた。そこでアプローチまではビルの設に寄り添いながら店舗の情報はあえてシャットアウトし、扉を開いた瞬間に2人が織りなす世界観が訪れた人に一瞬で伝わる空間を作ることができないか考えた。

カットスペース4台とシャンプーを2台13坪で取れる最大数確保し、エントランスドアの先に大きなレセプションカウンターを配置し浮遊させた。この場を東京から帰って来た際に奥さんがポップアップストアなど色々なことに挑戦できるようyuqi テーブルと名付けた。また狭い空間に椅子やカウンターなどボリュームのあるものを詰め込んだことからクロークはアクリルで作りその存在を透明化させ軽くみせるように試みた。

原状回復でスケルトンになった躯体に、H鋼を模して木で組んだH型木フレームを考案しH型の窪み部分に電気配線やコンセント・照明機器などインフラを内包させながら柱や梁として組み上げ空間内に巡らせた。
yuqi テーブルのカウンターはこのフレームに支えられ、ご主人のカットスペースでまで繋がり梁フレームからミラーが吊り下げられ、柱には面台やコンセントを付随させた。フレーム内をまるで血液のように電流が循環することで住む場所も職種も異なる2人が夫婦としてこの場で意識下で血が通うようにつながりを感じながら働いてくれたらと思う。

エントランスドアを開いた瞬間に飛び込んでくる風景は離れた場所で暮らす夫婦が繋がることができるひとときの時間、それは広島ではまだ珍しいライフスタイルが織りなす新たな事業であり、その時間が2人にとっても働きながらもより濃密に繋がることができる空間作りを目指した。東京と広島を夫婦が往来する中で働く空間にもハブを作ることで2人が織りなすライフスタイルは独自の文化となり広島で様々な形で派生し広がっていってくれたら街が面白くなるのではないかと考える。。

 

 

LOGO:大井健太郎(Listen)

 

PHOTO:足袋井竜也(足袋井写真事務所)

 

 

〒730-0029
広島県広島市中区三川町4ー17サンコウビル5F
OPEN
10:00 〜 20:00
CLOSE
Monday
TEL
070-9141-0667

URL:
https://www.instagram.com/qiyu_hiroshima/

2025.02.19

new works 1975

広島市中区のアーケード内のテナントビル3F。閉ざされた狭い螺旋階段から店内に入るアプローチの悪い物件をメンズサロン(男性専用美容院)に改修するプロジェクト。

視認性とアプローチの悪さを逆手にここに辿り着いた人だけが知ることができるファッション、アートやライフスタイルをお店が提案することで、また通いたくなる自分だけが知っている他人に教えたくない会員制のオンラインサロンのような空間ができないか考えた。

店名は1975、同名のイギリスのミュージシャンThe 1975が由来で私も過去にアルバムを聞いていたことがあり、音楽がクライアントとの共通のイメージソースとなった。

男性客はここと決めたら通い続けることからリピート率を高めることがメンズサロンを経営する上で大事な要素であり、また来たいと思わせるギミックが必要となる。

人知れない閉ざされた場所、男性がリピートするギミック、音楽が共通イメージ、これらの言葉から浮かび上がったのはレコードをディグする行為だった。
詰め込まれたレコードボックスから自分の琴線に触れるもの探し引きだす行為。サブスクが当たり前になった現在でもそのスタイルは生き続け、レコードを一枚一枚取り出し掘るたびにその世界に魅了されていく、
そんなストーリーを落とし込むことで、訪れる度に沼のようにハマっていくレコードショップのようなメンズサロンができればと考えた。

しかし大事なのは求める客層がレコードショップに足を運ぶDJや音楽に造詣の深い人々ではないということ。

系列店の顧客層から分析するとファッション、アートやビューティーに興味のある中性的な男性がメインとなる。

そこでレコードスリーブの連なりをスケールアウトさせ大きく透明なアクリル板34枚に見立て空間内にL型に自立させ配置することで透明感のあるアクリルでできたミニマルなレコードショップを表現している。透明な板の反復は狭く閉塞感のある空間に無限の広がりを与え、その間に様々な機能やストーリーを埋め込ませた。

 

情報がネットやSNSに在ることが当たり前な現代、立地の悪さを逆手に取りストーリーを埋め込ませ、自ら足を運び探して知識や体験を得るそんなインテリジェンスな男心をくすぐる体験と仕組みを作ることで訪れた人の記憶に色濃く残るようになり、新しい顧客を多く獲得するのではないかと思う。

 

 

 

LOGO:
久保章(guide)

 

BOOK SELECT:
清政光博(READAN DEAT)

 

STEEL:
村田進(KAMO CRAFT)

 

PHOTO:

足袋井竜也(足袋井写真事務所)

 

1975

〒730-0035
広島県広島市中区本通1番4号 セレッソ金座街3F
OPEN
11:00~21:00
CLOSE
Tuesday
TEL
082-530-5254

URL:
https://beauty.hotpepper.jp/slnH000715368/

2025.01.29

[media] デザインウェブマガジン「PLOT」に掲載されました。(tutiru)

2024.11.09

[award]4 Future awards silver award

crede hairs inokuchi が 4 Future awards silver awardを受賞しました。

2024.11.08

[media] デザインウェブマガジン「designverse」に掲載されました。(T House)

2024.09.25

[media] デザインウェブマガジン「TECTURE MAG」に掲載されました。(T House)

2024.07.31

[media] デザインウェブマガジン「EVERDAY OBJECT」に掲載されました。(tutiru)