WORKS

neute

NEUTE

CATEGORY: SHOP

CONCEPT:
広島市の本通のアーケードに面したテナントビルの裏通りからエレベーターで5階に上がる。
既存店舗の解体後スケルトンの状態を初めて見た時に感じたのは地上とは全く異る景色だった。
細長い空間には長手方向に窓が両面に設けられていて、そこには他のビルの屋上部分の室外機やダクトなどのインフラ設備が一面に広がり、工場建築のような美しさが垣間見えた。地上の賑わいや華やかさと対比されて私にはこの風景がとても魅力的に感じた。一様にベージュで塗られたインフラの集合体から生まれる景色を現代都市の砂漠として捉えて、そこに生まれたオアシスのような透き通ったリキッドな空間が作れないか考えた。

長細い空間の中心のコア部分にサロンのメイン機能であるカットブースを設けてそれらの仕切りをブルーの透明アクリルで作ることで空間にリキッドな潤いをもたらせた。
ミラーは窓から入り込む陽の光の形が平行四辺形になっていることに着目し、大きく斜めの形にトリミングしたものを取り付けた。ブルーアクリルの水面が幾重にも重なりそこに光が差し込むように日々のサロンワークの景色がカットインされる。

コロナ禍の中で改装計画が進んでいったプロジェクト。サロン空間においても人と人の間には透明ビニールシートやアクリルで仕切りができ、コミュニケーションの距離がどんどん遠くなっているように感じた。設計を進める中で離れていても仕切りがあっても人と人が豊かに繋がる空間はできないだろうか考えた。そこである映画のことを思い出した。スタジオジブリの手がけた"耳をすませば"の冒頭の図書館での貸し出しカードのくだり、離れていても話さなくても同じ本を読むことによって人は知を共有することで繋がれる。本を媒介にコミュニケーションが生まれるようにサロン空間のエントランス待合部分に小さな図書館を併設するように考えた。周辺に高い建物もなく陽が入り込むベランダ部分は緑が生い茂るガーデンを造り、まるで5階にいながら地面に立っているような倒錯感を演出している。その掃き出し窓部分に沿わせて広い待合ベンチを作ることで木漏れ日が溢れる開放的に読書できる心地の良いライブラリースペースを作り上げた。

コロナによる自粛生活の日々。ネットの発展により離れた場所同士での会議も可能となり在宅勤務の方も増え、自宅で全ての事が行われることにも疑問を抱かなくなった今、商業空間は役割も変わっていかなければならないと思う。クライアントの欲求に対するサービスがいわゆる単純に一次元的なものであれば自宅空間で体験できることが明確となった。では商業空間の役割は何なのかと考えると”豊かさ”ではないだろうか?普段感じれない非日常感をそのひと時だけは味わえたり一つのサービスに対して深く複層的にレイヤで様々なサービスを織り込ませる事で豊かさや非日常感が得られなければ足を運んでもらえないのではと肌で感じている。
今回のサロン空間に置いては、髪が切れるだけではなく木漏れ日彩るリキッドな非日常空間で日々の喧騒からもリセットしてもらい新しい知識やカルチャーを取り入れ、凛とした気持ちで心も正し新しい自分のヘアースタイルを迎えてもらえたらと思う。

都市空間の中に浮遊してできた緑あふれるオアシスのような空中庭園
ネットや家では決して味わえないここでしか体験できない物語が今日も5階のエレベーターの扉が開いた瞬間に始まっている。

DIRECTION:
榎本太一(E.)

GREEN:
長尾浩(長尾作庭研究所)

LIBRARY BOOK SELECT:
清政光博(READAN DEAT)

GRAPHIC:
大井健太郎 (LISTEN)

設計協力・施工:
宇坪伸二(MID DESIGN)

PHOTO:
足袋井竜也

完成日:
2020.OCT

neute by maitre
〒730-0035
広島県広島市中区本通1-6-5F 
OPEN
10:00ー20:00 
CLOSE
Monday Tuesday(1st,3rd)
TEL
082-246-9660

URL:
https://www.instagram.com/neute__maitre__hair/

MEDIA:
archdaily
architecturephoto

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広島市の本通のアーケードに面したテナントビルの裏通りからエレベーターで5階に上がる。
既存店舗の解体後スケルトンの状態を初めて見た時に感じたのは地上とは全く異る景色だった。
細長い空間には長手方向に窓が両面に設けられていて、そこには他のビルの屋上部分の室外機やダクトなどのインフラ設備が一面に広がり、工場建築のような美しさが垣間見えた。地上の賑わいや華やかさと対比されて私にはこの風景がとても魅力的に感じた。一様にベージュで塗られたインフラの集合体から生まれる景色を現代都市の砂漠として捉えて、そこに生まれたオアシスのような透き通ったリキッドな空間が作れないか考えた。

長細い空間の中心のコア部分にサロンのメイン機能であるカットブースを設けてそれらの仕切りをブルーの透明アクリルで作ることで空間にリキッドな潤いをもたらせた。
ミラーは窓から入り込む陽の光の形が平行四辺形になっていることに着目し、大きく斜めの形にトリミングしたものを取り付けた。ブルーアクリルの水面が幾重にも重なりそこに光が差し込むように日々のサロンワークの景色がカットインされる。

コロナ禍の中で改装計画が進んでいったプロジェクト。サロン空間においても人と人の間には透明ビニールシートやアクリルで仕切りができ、コミュニケーションの距離がどんどん遠くなっているように感じた。設計を進める中で離れていても仕切りがあっても人と人が豊かに繋がる空間はできないだろうか考えた。そこである映画のことを思い出した。スタジオジブリの手がけた"耳をすませば"の冒頭の図書館での貸し出しカードのくだり、離れていても話さなくても同じ本を読むことによって人は知を共有することで繋がれる。本を媒介にコミュニケーションが生まれるようにサロン空間のエントランス待合部分に小さな図書館を併設するように考えた。周辺に高い建物もなく陽が入り込むベランダ部分は緑が生い茂るガーデンを造り、まるで5階にいながら地面に立っているような倒錯感を演出している。その掃き出し窓部分に沿わせて広い待合ベンチを作ることで木漏れ日が溢れる開放的に読書できる心地の良いライブラリースペースを作り上げた。

コロナによる自粛生活の日々。ネットの発展により離れた場所同士での会議も可能となり在宅勤務の方も増え、自宅で全ての事が行われることにも疑問を抱かなくなった今、商業空間は役割も変わっていかなければならないと思う。クライアントの欲求に対するサービスがいわゆる単純に一次元的なものであれば自宅空間で体験できることが明確となった。では商業空間の役割は何なのかと考えると”豊かさ”ではないだろうか?普段感じれない非日常感をそのひと時だけは味わえたり一つのサービスに対して深く複層的にレイヤで様々なサービスを織り込ませる事で豊かさや非日常感が得られなければ足を運んでもらえないのではと肌で感じている。
今回のサロン空間に置いては、髪が切れるだけではなく木漏れ日彩るリキッドな非日常空間で日々の喧騒からもリセットしてもらい新しい知識やカルチャーを取り入れ、凛とした気持ちで心も正し新しい自分のヘアースタイルを迎えてもらえたらと思う。

都市空間の中に浮遊してできた緑あふれるオアシスのような空中庭園
ネットや家では決して味わえないここでしか体験できない物語が今日も5階のエレベーターの扉が開いた瞬間に始まっている。

DIRECTION:
榎本太一(E.)

GREEN:
長尾浩(長尾作庭研究所)

LIBRARY BOOK SELECT:
清政光博(READAN DEAT)

GRAPHIC:
大井健太郎 (LISTEN)

設計協力・施工:
宇坪伸二(MID DESIGN)

PHOTO:
足袋井竜也

完成日:
2020.OCT

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広島県広島市中区本通1-6-5F 
OPEN
10:00ー20:00 
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082-246-9660

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https://www.instagram.com/neute__maitre__hair/

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